文献管理ソフトは結局Paperpileにした話



本記事は、Paperpileで文献管理をしている臨床医が
Paperpileの便利なポイントや使い方について解説する記事です。

文献管理に便利なツールを知りたいなら…こちら

この記事の目次

僕が文献管理にPaperpileを選んだ理由

文献管理ソフト探しは結局どれがよいのかわかりにくい…

みなさんは文献管理ソフトは何を使っていますか?
Mendeley
, EndNote, Zotero, Paperpile
はたまた、他の文献管理ソフトですか?

文献管理ソフトって、たくさんあって、結局どれが良いのかわかりにくい
と感じていませんか?

僕は臨床医をしている仕事柄、
文献をたくさん読みます。

僕がなぜ文献管理ソフトpaperpileを選んだのか

Paperpileの便利なポイントと使い方など
おさらいしつつ紹介します。

僕の文献管理ソフトの遍歴 

僕が初めて文献管理ソフトを知ったのは2014年。
Mendeleyを賢い先輩が使ってました。

初めて見た時には、すごい時代になったなあと思ったもんです。


しかし、時は流れて…
いつしかMendeleyも当然のツールのように思えて目新しさもなくなってました…


一時期、EndNoteも思い切って購入し使用していました。
とっても便利でしたが、
ZoteroとPaperpileを知り、今はPaperpileに落ち着いています。

EndNoteでもMendeleyでもZoteroでもなく
Paperpileを選んだ理由

文献管理ソフトPaperpile

Paperpileを選んだ理由その1 文献はワンクリックダウンロード

僕がPaperpileを使っている最大の理由は、

文献をワンクリックでダウンロードできる!という点です。
(注:free download、所属施設の契約しているもの)

もちろん、EndNoteも拡張機能を使えば、可能ですが、
PubMedを調べてるときの↓のボタンが一番の決めてでした。
とっても使いやすい。

文献管理Paperpileおすすめ



ワンクリックでスピーディーに文献管理ソフトに文献を収集できるところが
Paperpileを選んだ最大の理由です。

Paperpileを選んだ理由その2 リーズナブルな価格

便利な文献管理ソフトとなると有料なことが多いですが、

Paperpileはとてもリーズナブルです。

有料ですが、月額2.99ドルなので、
1食分にも満たない…

通常、これだけ便利であれば、もっと高額であってもよいのでは…
とも思いますが、良心的です。

日々の便利さを思うと、この価格以上の価値は絶対あるので、損はしないと思います。
(…合わなかったら、やめればよいですし…)

Paperpileを選んだ理由その3 論文にどのデバイスからもアクセスしやすい

Paperpile文献管理デバイスアクセス簡単

PCウェブブラウザとiPad、iPhoneなどのタブレット端末から簡単にアクセスできます。

それぞれの端末の同期もスムーズで
収集した論文をスキマ時間に確認することも実現するので、
かなりストレスフリーです。

Paperpileを選んだ理由その4 論文以外も取り込みできる

Paperpileで論文以外もウェブクリップも収集可能

僕自身は、書籍もpdf管理でペーパーレスにしているのですが、
書籍pdfもPaperpileで管理可能です。

さらに、webclipもGoogle chromeの拡張機能を使えば可能です。

webページでも、またあとで見たいページを収集しておくこともワンクリックで可能です。

PaperpileはGoogle chrome拡張機能でウェブクリップも簡単

Paperpileを選んだ理由その5 Google Driveに自動バックアップ

PaperpileGoogleDriveにかんたんバックアップ簡単

Paperpile上のものはそのままアルファベット順にGoogle Drive内にバックアップされます。

他の文献管理ソフトはCloudとの同期を推奨されていないものもあるので、
そのままバックアップされていて安心です。

Paperpileを選んだ理由その6 論文作成時の引用も簡単

論文作成時の引用作成は大変ですが、Paperpileがあれば問題なく可能です。

様々な論文に対応しています。

Paperpileを選んだ理由その7 書き込みも自由自在

文献管理Paperpile書き込みも自由自在

文献の重要箇所にハイライトを入れること(下線をひくこと)も

メモすることも簡単です。

タブレットにペーパーライクフィルムを貼って、
紙の文献に書き込むのと同じ感じです。

間違っても簡単に修正できますし、
どこでも身軽に、スマートに文献管理できます。

僕はiPad Pro, iPad miniにサードパーティーのPencilデバイスを使用しています。

Paperpileを選んだ理由その8 検索も簡単

検索から検索可能ですし、

Google Driveからは本文内の検索も可能です。

Paperpileを選んだ理由その9 共有も簡単

誰かと文献を共有したいときにも簡単です。

僕の場合は、疾患ごとの関連文献を共有したりしています。

Zotero vs Paperpile

よく比較されるZoteroとPaperpile… その違いとは?

なにかと比較される両者ですが、僕もこの両者で悩みました。

ZoteroとPaperpileの違いは、
結局のところ、有料か無料かという点です。

でも、結局、
Zoteroもストレージを増やすには、
お金がかかります。

つまりは、
ZoteroとPaperpileのどちらを選ぶかは
月2.99ドルの負担をどう考えるかにかかっています。

有料でも求めるものをすべて備えるPaperpile

・どこからでもアクセスできる
・見つけた論文をすぐにしまえる
・文献を見つけやすいように分類し保管
・読みたい時にすぐに検索できる
・論文の内容を簡単に把握できる
・文献に書き込み、メモができる


Paperpileは求める機能をすべて備えています。


当初は、iphoneやiPadで論文を閲覧できなかったり、
wordで使用できなかったりしましたが、
現在は対応し、まったく問題なしです。


また、
論文作成時には引用機能も使いやすく、
Mendeley,Zotero,Endnoteからの移行も簡単!


よほど、
もともとの使用している文献管理ソフトへの愛着を優先しない限り、
移行しないという選択肢はないと思います。

文献管理ソフトは欠かせないツール

文献管理ソフトに求められる必須条件

いかにたくさんの文献をスピーディーに手にいれて、整理整頓し、内容を理解する。

これをいかに要領よくこなすかが重要です。

文献の内容を理解し、必要によっては論文を作成することに時間を割きたい。

そこをサポートし可能にするのが文献管理ツールだと思います。
文献を収集する人にとって欠かせないツールです。


・文献収集しやすい
・どこからでもアクセスできる
・文献を見つけやすいように分類し保管
・検索しやすい
・文献に書き込み、メモができる

これが僕の考える文献管理ソフトの必須条件ですが、
Paperpileはリーズナブルに叶えてくれます。

Paperpileを使えば、こんなに臨床生活が便利になる…

その1:ワンクリックで文献をダウンロードできる

今は慣れてしまって、
最初の感動を忘れつつありますが、
一番の感動したのは


ワンクリックで文献をダウンロードできることです。


診療科にもよりますが、
臨床医って総じて忙しいですが、
忙しいから勉強しない…ってわけにもいかないので
スキマ時間を使って勉強するわけですが


そのために、
カンタンに文献を集めて、
カンタンに文献を読めることって生命線
になります。


文献見つけたら一瞬でダウンロードしたい…


Paperpileはそれを叶えてくれます。
なんと拡張機能を追加するだけで
PubMedやGoogle Scholarで検索したときに、
ワンクリックでダウンロードができるんです!

拡大するとこんなカンジ

EndNoteでも拡張機能のEndNote Clickを使えば一瞬。

文献を集めるときって、
PubMedやUptodateや医中誌Webなど
どんなサイトでも各ジャーナルのリンクにとんでダウンロードなので
それをショートカットできるのは大きい。

たくさん文献をダウンロードすればするほど、その手間は、
塵も積もれば…です。

その2:ダウンロード!同期もカンタン!スキマ時間に文献が読める!

文献収集は、
パソコンで収集して、スキマ時間で文献を読みます。

僕はiPad proとiPad miniなどのタブレットで読むことが多いです。

もちろんクラウドに保管して文献ファイルを開くでもOKですが、
Paperpileはダウンロード後に、
オンラインであればすぐに同期できて、読むことができます。

僕は、紙の文献を読むのと感覚的には大差はないと思っています(私見)。

その3:書き込める!

重要箇所にハイライトを入れたり、
書き込み、
注釈を入れることも可能です。

間違っても消しゴムで消せるっていうのもタブレットの良さですね。

その4:文献だけではなく本もwebclipも管理できる

その5:検索機能で関連文献にすぐにアクセスできる

その6:もちろん文献も整理整頓できる

文献管理ソフトを使う前は
デスクトップに文献が溜まりまくったり、
ダウンロードファイルがいっぱいになったり、
前読んだ文献どこにいったっけ????の連続でした。
忙しい日々だと尚更です。

論文管理の方法は、
パソコンにフォルダ管理するか、
文献管理ソフトを使うか、
印刷したものをファイリングするか、、、

いろいろだとは思いますが、
文献管理ソフトを使うと、
読みたいときにたくさんの文献の中からスマートに文献を探し出せます。

その7:原稿執筆時の引用文献リストの作成

これはよく言われることですけど…

論文作成、商業雑誌への原稿作成時の
引用文献のリスト作成は
文献管理ソフトを使うときと使わないときでは
時間と労力がかなり違います。

間違いなく文献管理ソフトを使ったほうが楽だと思います。

Paperpileの使い方

1ヶ月の無料トライアル

無料トライアルもあります。

是非利用しましょう。

直感的な操作が可能

操作方法は、直感的に操作可能です。
まずは、ダウンロードしてみましょう。

百聞は一見にしかず!
TogoTVさんがわかりやすく使い方の説明をしてくださっています。

出典元© 2016 DBCLS TogoTV

Google chrome拡張機能を追加することで、さらに便利になります。
忘れず追加しましょう。

Paperpileの機能まとめ

その1:Google Driveで同期、Google chromeであらゆるデバイスからアクセス可
その2:Pubmed,Google,Google scholarで見つけた論文はワンクリックでPDF取得可
その3:自動的にアルファベットでソート
その4:画面右上の設定ボタン⚙ >> Settings の設定変更でコメント、ハイライト挿入可(↓画像参照)
その5:論文情報もすぐに参照可
その6:citation機能で投稿論文に合わせて簡単挿入可!

有料の文献管理ソフトはアリか?

僕は、月2.99ドルに散々悩みましたが、
使用している今は全然アリだと思っています。

もちろん、べらぼうに高いなんていうのは別ですけど、
機能的であれば、文献管理ソフトは科学者にとって商売道具にあたるので、
医者が聴診器にお金をかけるのと全く同じで、
機能的なツールを身につけたいのであれば有料であっても全然アリだと思います。

年間、医学書1冊分にも満たないですしね…

まとめ 文献管理には有料だけどPaperpileをおすすめしたい

個人利用であれば月2.99ドルでPaperpileが使用できます。

使い勝手がかなり良く、有料でも手に入れるべき文献管理ソフトです。

Paperpileと一緒に使うと最強なGoogle Chrome拡張機能!

先行研究や派生研究の論文リストを一気に手に入れよう!

文献管理ソフトは結局Paperpileにした話

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